復活したアンカー

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一度やめたブログを再開。書きたい事を思うがままに書く。

ジュワっとする話

f:id:anchor_0732:20210219090156p:plain どうも。向井理です。

 

私のジュワっとする話、読んでください。

 

 

【ジュワっとする話】

 

幼い頃、よく父にビックボーイに連れて行ってもらった。

私はどこでも良かったが、父は頑なにビックボーイに拘った。

 

「なんでビックボーイなん?」と問うと、「お前がビッグになるため」とテキトーな冗談を言っていた。

 

 

先日、数年ぶりにビックボーイへ訪れた。

父とではないが、久しぶりのビックボーイに心が昂ぶる。

 

まるで私は『ビックボーイ』の様だ。

 

私はチーズインハンバーグとチキンステーキが乗ったプレートを頼んだ。

 

数十分後、店員さんが私の『食欲の根源』を運んで来てくれた。

 

「大変お熱くなっておりますので、お気をつけ下さい。」

 

そう決まり文句を言った後、颯爽と帰った。店内は忙しそうだ。

 

久しぶりのビックボーイ。脳内で美化された思い出が沸々と甦る。

 

まずはプレートに乗っているトマトソースをかけよう。

「ジュワジュワ‼︎バチバチャ‼︎」

 

刹那。

トマトソースは蒸発し、ただのトマトと化した。

 

店内には異常な程のトマトの爆音が鳴り響く。それは最高級ステーキを焼いている時の様な音。

 

何故だ…メニューにはトマトソースが綺麗に掛かっているのに。

 

なんだか可笑しくなってきた。そりゃ熱々の鉄板に熱々のトマトソースをかけたらこうなるわな。と思いつつも腑に落ちない。

 

ビックボーイは名ばかりではなく、大人を少年の心にする場所だと思った。

 

だから父は私を連れて、ビックボーイに通っていたのだと。父もビックボーイになりたかったんだ。

 

ビックボーイには無限の可能性がある。

 

そう思いながら、私は『思い出の根源』を頬張った。